Generalized Tarski's Thesisと論理的多元論について
問題
絶対的論理は存在するか?
「そう考えるに値する論理は複数ある」というのが論理的多元論である.
Generalized Tarski's Thesis
J. C. Beall及びG. Restallによる,論理(推論)の真理概念が満たすべきと考えられる以下の形のテーゼをGeneralized Tarski's Thesisという.
Generalized Tarski's Thesis / GTT
前提$ \Gammaから結論$ \varphiへの推論が妥当であるとは,前提$ \Gammaが真であるとき常に結論$ \varphiも真であることであって,そしてそのときに限る(必要十分である)
ただしこの真という概念は具体的には何かとは一切触れていない.
あくまでも各々の論理体系における真の概念を用いれば良い.
そして論理体系は(文脈によって様々なものが生み出されているから)無数のヴァリエーションが存在する.
これをもって「論理とは多様だ」という主張が論理的多元論である.
対立主義
対立する主義は
「絶対的論理が存在する」という論理的一元論
「そもそも絶対的論理など存在しない」という論理的虚無主義
など